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電子書籍作成(自炊)に挑戦してみた 〜その1 準備編〜

2011年05月05日

自宅にある本を整理のため、「自炊」というものに挑戦してみることにしました。
※ここでいう「自炊」というのは、本を裁断からスキャンまでを行って、電子データ(pdf)化することです。

というのも、自宅にある本が多いため、量を減らす、もしくはなくすことが出来ないかと考えたためです。
本を電子書籍化することには、様々なメリットがあります。

本を電子書籍化するメリット、デメリット

メリットには、以下の点があると思います。

1) 場所をとらない
なんといってもこれが魅力的でしょう。本の場合は、本棚も必要で、置くのに場所が必要ですが、電子データの場合は、一切必要ありません。
少し容量のあるパソコンやHDがあれば、その中に本棚1つのデータを全て入れることが可能です。

2) 持ち運びが簡単である
最近でいえば、iPadやKindleなどの電子書籍を読みやすい端末が普及しています。また、画面は小さいですが、iPhoneやAndroidの端末などでも本を読むことが可能です。
本の場合は、持ち運びをするのに鞄の中に本を詰め込まないといけなく、一度に持ち運びができる数も制限されますが、電子書籍の場合は、同時に何十冊、何百冊を持ち運ぶことが可能です。

主にこの2つでしょう。一方、デメリットは

1) 電子書籍化するのに手間、時間、お金がかかる
本を電子書籍化するには、自前でやる方法(自炊)と、業者に一括で頼む方法があります。
自前でやるためには、道具を一式そろえる必要があり、持っていない場合はその為の初期投資が必要になります。
また、時間も本の数が多い場合は、時間もそれ相応に必要です。
一方、業者に頼む場合は、一冊あたり何円かのお金が必要になります。(だいたい、一冊100円〜300円くらいでやってくれるみたいです)

2) 本の方が読みやすい、目が疲れない
これは人によって違うと思いますが、中には本のほうが読みやすい、愛着がわく、また、読んでいて目が疲れないという方もいると思います。
また、「大切にしている本を切るなんて、、、」という方もいらっしゃると思います。


これらの点をふまえた上で、iPadも持っているし、やはり電子書籍を作ることにはメリットが大きいと思い、本を電子書籍化することにしました。
そのため、自前でやるか、業者に頼むかも色々と考えたのですが、

1)業者に頼む場合、本の表紙を入れたり、ファイル名を変えるところで大抵オプション費用が追加でかかる
2)本のページ数が多い場合は、同様に追加費用がかかる(大抵350ページ以上の本の場合は、追加費用が必要)

これらの点を考慮して、自宅にある本の数も多いため(大体100冊以上はある)、自前で行おうということにしました。
まず、自前で電子書籍をつくる方法について、いろいろ調べたのですが、以下のサイトにとても詳しく説明が載っていたため、参考にしました。

自炊(本の電子化) | おまえは今までスキャンした本の冊数をおぼえているのか?

上記のサイトを見たり、複数のサイトを色々と調べた結果、自炊するために必要な道具(裁断機とスキャナー)として、それぞれ以下のものを購入することにしました。

■ スキャナー

FUJITSU ScanSnap S1500M FI-S1500M (Macモデル)

自炊に関していろいろとサイトを見ていると、スキャナーとしては、とにかくほとんどのサイトで一押しなのが上記のScan Snapというモデル。私の場合はPCがMacなので、Macモデルを購入しました。Winodowsの方は、以下のものがあります。

FUJITSU ScanSnap S1500 FI-S1500

実際に使ってみた感想としては、他のスキャナーを使っていないため比較することはできないのですが、確かに素晴らしい性能でした。スキャンするスピードが速くさくさくスキャンすることができ、仕上がりも非常に綺麗で、オプションもいろいろと選択できます。価格は少々高いですが、間違いない製品だと思いました。

■ 裁断機
裁断機は、上記のサイト一押しの、以下のものを購入しました。

カール事務器 ディスクカッター DC-210N

使ってみた感想としては、切れ味は全く問題ないですが、一度に裁断できる枚数が40枚程度なため、分厚い本の場合は、複数回に分けて裁断をする必要があります。そこが少々手間で、500ページを超えるような本の場合は、裁断にけっこう手間がかかります。
ただし、その反面のメリットとして、指が刃の下に入らないので誤って怪我をする危険性がほとんどないことと、大きさがそこまで巨大でないので、個人で使うのにも収納するスペースがあまり必要ないこともあげられます。

これらの商品をAmazonで購入し、後は到着するのを待つのみとなりました。
(投資費用は、合計で5万円程がかかりました。)

※Gigazineさんで、分厚い本や雑誌もさくさく切断できる裁断機というのも紹介していましたので、そちらも紹介しておきます。こちらは一度に何百ページもきれますが、その分サイズも大きく、また刃で指などをきらないように注意が必要です。価格は結構安いです。

分厚い本や雑誌をサクサク切断、電子書籍化に便利な大型ペーパーカッター | Gigazine

電子書籍作成(自炊)に挑戦してみた 〜その2 実践編〜へ続く

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