パス(PATH)を通すの意味
2019年01月26日
サーバでいろいろ設定をしていると、パスを通すという言葉が、ときどきあります。
この、パスを通すというのがどういう意味についてなのですが、サーバやコンピュータでコマンドを実行する際に、そのコマンドの実行ファイルがどこにあるかということです。
ユーザはコマンドラインで様々なコマンドを実行していますが、それは、結局コンピュータやそのサーバの中で、そのコマンドに対応する実行ファイルがどこかにあるのです。
linux系のサーバやコンピュータであれば
/bin/
/sbin/
といったディレクトリ以下に、それらの実行ファイルがあります。
そのディレクトリを開いてみると、多くの実行ファイルがあり、慣れ親しんだ ls や cd といった実行ファイルも存在しています。
これは、linux系であれば、/bin/や/sbin/は、はじめから定義されているのでその場所はわかり、また、bash_profileでは
/usr/bin/
/usr/sbin/
といった場所にははじめからパスが通してあります。
コンピュータでコマンドを実行した際に、コンピュータは、そのパスが通っている場所以下の、コマンドに該当する実行ファイルを探しているわけです。
もしコンピュータ全体から実行ファイルを探そうとすると、膨大な時間がかかっているため、パスを通すことで実行ファイルの場所を絞っているわけです。
特定のソフトウェアをインストールした場合、そのソフトに対応するコマンドが利用できるようになる場合がありますが、ソフトをインストールしただけでは、コマンドのパスが通っていないため、実行ができないことがあります。
これができるようにするためにパスを通す必要があるのです。
パスを追加することで、パスが通された以下にあるディレクトリに実行ファイルがないかどうかを検索対象に追加されます。
パスの変更の仕方
.bash_profileを編集します。
.bash_profileは、ホームディレクトリにあります。
ない場合は作成するとよいです。
編集後、
source ~/.bash_profile
で反映されます。