WordPressをSSL移行でアクセス数が大幅に減少・・・原因を考察
2018年06月18日
最近のGoogleからの推奨で、ウェブサイトの全体SSL化が推奨されていますね。
私が運営している複数のサイトも、SSLに対応するため、複数のサイトをSSLに対応しました。
SSL移行の手順
手順としては以下の通りです。
1. サイトをHTTPSで見れる設定にして、記述を諸々変更する
2・ 301リダイレクトでHTTPへのアクセスはHTTPSへ飛ばす
3・ ウェブマスターツールでHTTPSのサイトを新しく登録し、Google AnalyticsのサイトのURL設定を変更する
といった形で、複数のサイト(10サイト程度)をほぼ同時期にHTTPS化しました
SSL化する方法としては、Cloudflareの無料SSLを使っています。
結果
結果としてですが、複数のサイト(10サイト程度)で、アクセス数の増減が発生しました。
SSL化してすぐに発生したわけではなく、1週間か2週間程度経ってから発生しました。
(それまでは問題なかったのにです。)
サイトのアクセス数の減少度合いはサイトによってばらつきがあり、最も大きく減少したサイトは、アクセス数が6割程度減少しました。
少ないサイトでは2割程度の減少で、サイトによってはアクセス数がほぼ変動なしのサイトや、むしろ増加したサイトも見られました。
(大幅に増加したサイトはなく、微増といったかんじです)
何故アクセス数が減少したかの考察
アクセス数が減少した理由についていろいろと調査してみましたが、まず、ウェブマスターツールを調べてみたところ、サイト全体の平均検索順位の低下はそこまで顕著には見られませんでした。
それにも関わらずアクセス数が減少幅が大きいサイトで6割も減少したのは、別の理由がありました。
原因としては、HTTPS移行後の特定のURLがインデックスに登録されなくなったことにありました
ウェブマスターツールで調べてみたところ、以前はインデックスされて上位に表示されていた複数のページが
「Google により、ユーザーがマークしたページとは異なるページが正規ページとして選択されました」という結果でインデックスから削除されていることが確認されました。
それらのページがランディングページとしてサイトに流入していたアクセスがごっそり消えてしまったわけです
上記のエラーは、HTTPのURLとHTTPSのURLが混在しているため、HTTPSのほうを非表示にしているといった内容ではなく、何故か移行後の特定のURLがそれまでは単一のURLとみなされていたのが重複URLをみなされてインデックスから除外されてしまうということが発生してしまったわけです。
これには正直困りました。
なぜなら、そのサイトでも、特定のページは問題なく移行できているものもあるのに、特定のURL(パーマリンク設定のURL)のぶんだけ移行できなくなってしまったからです。
設定に不備がなかったからサイトのページを何度も確認してみましたが、Canonical設定の不備や記述の不備も見当たらず、困り果ててしまいました。
そもそも、サイトやページによって何故こうもばらつきがあるのかも理解できませんでした。
HTTP→HTTPSへの完全な移行には一ヶ月ほどかかるそうなので時間がかかるのであれば仕方がないですが、もし回復しなかった場合、致命的な結果ということになります。
結論:サイト全体のHTTPS化は一概に推奨はできない
HTTPSの通信は、ネット通販で個人情報を入力するサイトなど、サイトによってはなくてはならない必須の技術です。
しかし、サイト全体のHTTP→HTTPS化は、移行に伴う検索順位の低下のリスクが伴うことが分かりました。
移行手順に不備があった可能性も考えられますが、それがGoogleの管理コンソールにどういった理由かも表示されず、ただ一方的に順位の低下やインデックスからの削除のみ、結果として受け取らないといけないのは、Google側の不備としかいいようがない気がします。
HTTPS化はGoogleから推奨はされているものの、検索順位のアップなど、メリットが明確に受け取れるわけではないので、どうしても必要という場合以外は見送ったほうが賢明な判断だと思いました。