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長期金利について調べてみた

2023年11月03日

長期金利という言葉について、ニュースでよく出てきますが、何のことかよく分からず、自分で調べてみたので書いてみます。

長期金利とは

まず、長期金利とは、政策金利で決定する短期金利とは異なり、市場で売買されることにより、様々な要因により決定される指標だそうです。

これだけだと、何のことかよく分からないと思いますが、基本的には、長期金利とは、国が発行している10年債の利回りと近いとのことです。

10年債自体は、国が発行するときに固定金利で発行され、その利回りは政策金利によって決定しますが、市場で売買される債券の価格が変動することにより、実質的な10年債の利回りが変動します。

例をあげると、1000円の10年債利回りが1%だった場合、1年あたり10円の利息を受け取ることができます。この債券が市場で売買されることで、990円で購入した場合、同じ債券でも、利回りが増加することになります。つまり、債券価格が下落することで、長期金利が上昇し、逆に上昇することで、長期金利が下落することになるわけです。

この長期金利についてなのですが、利回りが変動することにどういう要因があるかについては、複数の要因があるようです。

長期金利が上昇する要因

  • 景気が上向いて、株価が上昇すると予測されている(株が買われることで債券価格が下落し、長期金利の利回りが上昇する)
  • 政策金利が上昇する(政策金利が上昇することで、当然それに伴い長期金利も上昇する)

長期金利が下落する要因

  • 景気が下向いて、株価が下落すると予想されている(株が売られることで債券価格が上昇し、長期金利の利回りが低下する)
  • 政策金利が低下する

長期金利の影響

長期金利については、世の中に様々な影響を与えます。例えば代表的なものが住宅ローンで、長期金利とほぼ連動しているため、長期金利が上昇することで住宅ローンが上昇し、住宅の買い控えが起こるようになり、需要が減少することで、景気としては不景気の方向に向かいます。

他にも、銀行が企業にお金を融資する際の利回りにも影響するため、経済活動も減速するということになるわけです。

現在の世の中の仕組みとしては、影響力のある中央銀行が政策金利を調整することで、長期金利を調整し、世の中の経済活動を制御しようとしているということがあります。

また、政策金利をゼロ金利にしても、長期金利は上昇していきますので、中央銀行が債券を購入することで、長期金利の上昇を抑えるようなことも行われています。

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