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医療情報技師能力検定試験合格に必要な勉強時間

2022年10月16日

2022年10月に実施された医療情報技師の資格を受験し、合格することができたので、試験合格のために必要な勉強時間について、備忘録として書いておきたいと思います。

医療情報技師能力検定試験とは

病院の院内SEや、医療機器の開発や電子カルテメーカーなど、医療×ITの分野で働く人を対象として民間の資格試験です。

医療医学

医療情報

情報処理

の3分野で構成されていて、それぞれの合格ラインの6割を取ることができれば、科目合格として医療情報技師に認定されます。

医療情報技師の受験は毎年一度実施されていて、受験料として15,000円が必要になります。(2022年現在)

合格することで、医療情報の分野に関する基礎知識を有している証明の1つにはなるので、関係する会社や病院などの就職に有利になる他、仕事をする上に役に立つ内容も含まれているかと思います。

資格を取得しても、有効期限は5年となっていて、有効期限が失効するまでに、ポイントをためて証明書を送るか、再度受験する必要があるのには注意が必要です。

試験の難易度

試験は選択形式の問題なので、過去問を繰り返し解いて暗記していれば、だれでも合格することができる難易度です。

ただし、3分野あることと、覚える量はそれなりにあるので、前提条件となる知識がそれほどない人は、まとまった勉強時間が必要になります。

私の条件

医療情報技師を受験する前に、IT系の資格として、基本情報処理技術者、応用情報処理技術者の資格は取得していました。

医療IT系の仕事をはじめてからは3年程度といったかんじで、情報分野に関してはアドバンテージがある一方、医療分野関連の知識はそれほどないといったかんじです。

費やした勉強時間

医療医学:40時間

医療情報:40時間

情報処理:数時間

と、トータルで80時間程度を勉強しました。

勉強方法としては、過去問をひたすら解きました。

検索したら出てくる医療情報技術者過去問のWikiも使いましたが、専門書を人から借りることができたので、それも勉強に使用しました。

過去問の本は、以下の本になりますが、解説が細かく書かれているので、解説を読むことで、

Wikiよりも勉強に役立つ部分もあると思います。

試験を受けた結果としては、医療情報が80%程度、情報処理70%、医療医学が60点をやや下回るという結果でしたが、医療医学が難しかったのか、平均点が54点と低めだったので、ぎりぎり3科目合格して医療情報技師として認定してもらうことができました。

過去問を解くかんじでは、試験直前には7~8割とれていて、情報処理は80くらい行けるかな、医療医学、医療情報は70台くらいだろうと思っていたので、本番は思ったより低い点数だったので冷や汗ものでした(特に医療医学が)

2022年度の試験は、過去問にないパターンの問題があったので、過去問を繰り返し解くパターンでは得点に結びつかないと思われる問題もそれなりにみられましたが、合格ラインを突破するという点で考えると、過去問を繰り返し説くことで、合格には結びつくのではないかと思います。

私は今回はぎりぎりの結果だったので、安定して受かりたいのであれば、医療医学に関してはもう20時間~30時間ほど多く勉強していれば、もう少し余裕をもって通過できた(とはいっても、今年の問題を見るかんじでは、60台は取れるだろうなというかんじでしたが)かなと思います。

ある程度安定して合格したいのであれば、科目ごとに50時間程度の勉強を目安と考えたらいいのではないかと思います。(80点以上くらいを目指すのであれば、さらに数十時間程度)

試験を終えて

試験を終えて、それなりに勉強は大変でしたが、ひとまず受けてみてよかったなと思いました。

内容として、この試験を受けなければ知らなかっただろう医療情報分野の知識が得られたのは間違いないと思います。

関係する分野に携わっている方は、自身の視野や知見を広めるためにも、一度勉強して受験してみるのはおすすめです。

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