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ギリシャの財政破綻は何故起こったか?

2015年06月30日

巷では、ギリシャの財政破綻がニュースになっています。

ニュースになりつつも、「何でギリシャは財政破綻になってるの?何が問題なの?対岸の火事のようにいっているけど、日本は大丈夫なの?」といったことは考える人が多いのではないでしょうか。

かくいう私も全く知らなかったので、調べてみました。

粉飾決算による信用失墜

過去に、財政赤字がどのくらいあるかということを公表していたのですが、これが事実とは異なる「粉飾決算」をしていたので、市場から信用をなくしたということがギリシャの価値暴落のきっかけとなっているようです。(2010年1月)
また、上記の粉飾決算は、ギリシャだけでなく他のEU加盟国の信用までも引き下げることとなったようです。

ギリシャの赤字財政の原因

ギリシャの赤字財政には、以下の様なことが原因ではと言われています。

社会保障の財政圧迫

年金支給金額の水準が高く、支給開始年齢が55歳。

公務員が多すぎる

公務員の数が、全労働人口の1/4であったと言われています。
また、給与水準も財政状況を考えるとかなり良い給与をもらっていたようです。

ちなみに日本の公務員は全体の5%程度と、他の国と比較するとかなり少ないです。

脱税が多い

きちんと所得の申告をせずに、脱税をする人が多いようです。
このことが税収の低下につながっているといわれています。

ギリシャで起こっている暴動の原因

ギリシャでは、金融不安に陥ってから、近年デモや暴動があいついでいます。
それは、借金を返済するためにIMF(国際通貨基金)から資金の借り入れを行ったのですが、その見返りとしてIMFに沿った財政再建策をうちだしました。
この内容が

・ 消費税21%→23%
・ 年金の3割カット
・ 公務員給与削減

などがあります。

考えてみれば、財政の悪い国であれば仕方の内容のようにも思えますが、これらが国民の反発を買い、多くの暴動やデモが起こりました。

財政破綻の影響

EUの離脱の可能性

ギリシャの財政上の問題は、当然他のEU諸国との軋轢をうんでいるために、このままギリシャがEUで存続をするためには、他の国との協調をしっかりととらなければいけません。

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