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ゲーム市場についての考察

2017年07月06日

最近のゲーム市場と、今後のゲーム市場についての考察です。

1・日本のゲーム市場について

2016年の日本のゲーム市場は全体が1兆4000億円程度の市場規模。
オンラインプラットフォーム(PC、スマホだが、おそらくほぼスマホ)がここ5年くらいで大きく成長しているが、スマートフォンの普及に伴って
成長率はここ最近は伸びが低調になってきている。
家庭用ソフト、家庭用ハードの合算の合計は10年間で約半分になっていて、ここから増える見込みはあまり考えられない。
一方で、スマートフォンのゲーム市場もある程度天井に近い状態になっている。
スマートフォンゲームの市場規模は大きいが、これもここから増える見込みも今のところ大きく考えられない。
(つまり、競争は激しくなっていく)

現在の日本の市場規模でいうと、家庭用ソフト:スマホアプリ、PCゲーム=2:8。
ユーザ数でいうと家庭用ゲーム:PCゲーム:スマホゲーム=20:10:35 くらいである。

2・世界のゲーム市場について

世界のゲーム市場は10兆円近く。
日本全体と比べると約10倍近い市場規模がある。
日本はゲーム市場として大きいが、中国に抜かれている。(とはいえ、それほど差が大きくない)

ゲームの事情は国によって大きく異なっている。

北米

北米市場は、専用ゲーム機が人気で全体の約半数を占めている。
つまり、PS4やXboxOneや任天堂のゲーム機である。
スマートフォンの市場は全体の15%程度しかない。
ゲーム市場の中でPCゲーム市場が25%程度ある。

中国

中国は全体の7割近くがPCゲーム市場である。
これは政府が海外の専用機のゲームの販売を禁止していたことに起因する。
スマートフォンゲームの市場は全体の2割程度である。
家庭用専用機の市場は1割程度しかない。

3・世界のゲーム市場の動向

ゲーム市場を考える上での考え方としての主なポイントは「ゲームをプレイされるハードの種類」「国別・地域別」でどのように市場の大きさが推移していくかということである。

まず、ハードの種類は主に「スマートフォン」「家庭用ゲーム専用機」「PC」という区分に大きく分けることができ、この3つのカテゴリーはそれぞれ推移こそしてもなくなることはほとんど考えられない。
ただ、その割合はある程度変化しつつ推移していくことが予想される。
世界のゲーム市場は今度も成長することが予想されるが、主に成長する市場はスマートフォン市場である。

また、現在主要となっている地域の勢力が今後どのように推移していくかということに注目される。
この15年くらいで起きた変化で一番大きなものは「中国」という国の市場が大きくなり世界最大となったことだろうが、今後どうなるのかということを考えると、まずは多くの人口を抱えているインドだろう。
それ以外にも、人口を多く抱えているアジアがどうなっていくかというところに注目が集まる。
アジアは世界全体の60%の人口が住んでいるが、現在も全体の50%程度の市場規模を持っている。
ただし、これはほとんどが中国、日本、そして韓国で構成されていて(あと少し台湾、インド)それらの構成がどう変化していくか。

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