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EC-CUBE3.0のカスタマイズについて調べてみた

2015年07月28日

EC-CUBE3.0のインストールまでについては前回の記事でやってみました。

今回はカスタマイズについてどう変わったのか検証してみたいと思います。

テンプレートの修正

まず、テンプレートの修正については、EC-CUBEの管理画面から行うことができます。

EC-CUBE3.0管理画面

旧バージョンと比べてナビゲーションが左側になっていますが、ここから編集したいページやブロックを選択するのは同じです。

レイアウト編集かページ編集を選択します。

レイアウト管理

レイアウト管理の画面です。
ここは、EC-CUBEの旧バージョンとほぼ同じです。

ページ編集画面

次にページ編集画面を見てみます。

ページ編集画面

テンプレートの記述方式が、以前のSmartyからTwigに変更になっているため、記述が少し変わっています。
ただ、基本的にはHTML部分+変数部分という意味では同じなので、記述方法が変わっているだけで大きく変わったという印象はありません。

また、author、description、keyword、robotsなど、ページごとにmeta設定を書くことができるようになっています。

以前のEC-CUBEを触ったことがある人であればそれほど難しくはないでしょう。

プログラムのカスタマイズ

さて、続いてはプログラマの人に関しては重要なプログラムのカスタマイズ方法について見ていきます。

まず、テンプレートエンジンがTwigに変更されているので、プログラムの構成がかなり変わっています。

以前は、カスタマイズをする場合は
/data/class/ 以下、または /cata/class_extends/ 以下のフォルダを修正していましたが、フォルダ構成が大幅に変わっています。

プログラムの動作部分のファイルは「src/Eccube」以下にあります。

言語がPHPと、オブジェクト指向で、またテンプレート部分とロジック部分を切り分けて作られているというのは旧バージョンと同様です。

どうやってカスタマイズするかは、カスタマイズの内容によって異なるので何ともいえませんが、ファイル名でおおよそのあたりは付くようになっています。

問い合わせ=ContactController.php
購入=ShoppingController.php

など…。

データベースの構成に関しては、基本的に変わっていない印象を受けました。

データベース構成はほぼそのままに、プログラムのロジックの部分はほぼ丸ごと作り変えられたかんじになっています。

この部分に関しては、Twigのほうがカスタマイズをしにくいというのではなく、古いバージョンに慣れた人であれば、はじめはTwigのプログラムを理解するのにある程度苦労するものと思われます。

カスタマイズにプラグインを使用する

EC-CUBE3.0は、カスタマイズするのにプラグインを使用できます。
しかし、公式サイトを見ても、今のところプラグインは2系に対応したものしかないようです。
そのため、プラグインに関しては、今後3系に対応したプラグインが開発されるのを待つしかなさそうです。

総括

テンプレートとデータベースに関しては、あまり旧バージョンとの違いはありませんが、プログラムのロジックの部分が旧バージョンからTwig用にほぼ作りなおされているので、プログラマの人は旧バージョンに慣れていると、おそらくはじめはカスタマイズに苦労するのではないかと思います。
また、カスタマイズできるプラグインも3系に対応したものがまだでていないので、今作るのであれば2系で作ったほうが簡単かもしれません。
ただし、2系に関してはいずれサポートされなくなり、今後の開発も当面は3系で進んでいくと思われますので、どこかのタイミングでは、新規でサイトを作るのにEC-CUBEを使用する場合は3系を使うようになっていくことが予想されます。

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