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ジョブズ氏の公式の伝記本「スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)」を読んだ感想/レビュー

2011年11月09日

スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)レビュー

ちょっと今更感もありますが、先月亡くなったApple元CEOスティーブ・ジョブズの伝記本「スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)」の本を読んだので、感想を書こうと思います。

本書は、ジョブズ氏が生まれてからなくなるまでの間の出来事を、著者による綿密な取材やインタビューをもとにして描かれた公式の伝記本です。

1巻目はジョブズ氏の生まれから青春時代、Apple設立、解任、NEXTやピクサー社などでの出来事が描かれています。

2巻目は、Apple社に返り咲いてから数々のヒット商品を生み出している時代、癌になってからの晩年の様子などを描いています。

本書はジョブズ氏自身によって執筆されているものではないので、あくまで第三者視点で見たジョブズ氏の評価や生き方が良く分かる本であると思います。

また、これまでインターネットや他の本でジョブズ氏の人物像が分かっている人にとっても、新しい発見が得られるのではないかと思います。

一方で、ジョブズ氏自身によっての本ではないため、その時点でジョブズ氏が本当に考えていたことは何か、という真実性に関しては、若干本当かどうか良く分からない部分があるのも事実だと思いました。

本当をいえば、ジョブズ氏がなくなる前に、ジョブズ氏自身によって本の執筆などがされていれば良かったと思いますが、ウォルター・アイザックソン氏執筆によるこの本で、ジョブズ氏のことを完全に理解することはできないかもしれないですが、生き方や多くの人とのかかわりを知ることができることは確かだと思います。

本を読んで驚いた事実

ジョブズはすい臓がんが発見されて、運がよく治療可能なタイプの腫瘍だったにもかかわらず、すぐに手術をせずに、食事療法など手術をせずに治癒をする方法にチャレンジした。それは9ヶ月間に及んだ。(結果、がんが進行し、転移した可能性も否定はできない)
実はすい臓がんを手術した時点で、肝臓への転移が見つかっていた。

印象に残った文章を幾つか本から引用

「徹底的にやられる可能性がある機器は携帯電話(iPhoneの開発の前に)」
「ハードウェアキーボードは楽な道に見えるけど、それは大きな制約になる。スクリーン上でキーボードをソフトウェア的に実現したとき、どれほどのイノベーションが可能になるのかを考えてみろ。これに賭けよう。それでうまくいくように工夫するんだ」

スティーブ・ジョブズ I

スティーブ・ジョブズ II

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